まりにっき

まりにっき、お引っ越し。

りんごの里で地産地消を考えた

Z小学校調査終了。ありがとうございました。
最後、いつものバスセンターで解散ってのも何かと思い、
りんごの里=直売所までついでに乗せてもらって、そこで解散としました。
夕方なので、野菜果物はもう残り少ないと覚悟していたけれど、
それでも一応ひととおりはあったと思う。
なかなか、旅の帰りに買いにくいけどね、野菜果物。
それで以前にちょっと考えていて、書こうと思ってやめていた、
地産地消の話を、思い出したのだった。
前にココに住んでいた時に、地産地消という言葉の意味は、とてもよくわかった。
…と思った。
要するに生産者と消費者の間に、ある種の信頼関係のようなものがあって、
直売されているようなものを、おいしそうだっと直感的に選んで、
ざっくり切ったり煮たり焼いたりして、ぱくぱく食べていればよかった。
でもよく考えたら、そんな簡単な世界は、後にも先にもその5年間だけだ。
引っ越して急に、そういうのがよくわからなくなった。
子育て事情から、買い物に行けなくなったというのもある。
でもそれ以上に、買い物に行っても、選び方がよくわからなくなった。
直感の世界が崩れたので、あれこれ考えるのもめんどうになり、
生協に依存することにした。
直売所がないわけではない。
水曜日には、近くの畑地からあるマンションの駐車場に売りにくる。
近所のママさんたちはそういうので買い物をしている。
私は仕事いってるから市場には行けない。
前は何回も行ったけど…もはや遠い存在。
生協に頼ったり、スーパーで買ったりするしかない。
値段の話になると、もはや意味不明もきわまれり。
水曜市の野菜は安い。スーパーのは安い。生協のはやや高い。
近所の、御用聞きしてくれるオーガニック屋さんは高い。けど地場産。
地場産てなんだ?この地域において、地場ってどこ?
それはようするに、地域論なのだと思った。Iいだとは違う。Kなりの地域論。
ところで、仕事に時間をとられてるひとにとって、地場産は手が届かない場所にある。
もしかしたら、お値段的にも、手が届かないのかな。
少なくとも、店に入ってしまったら、手の届きにくい値段でしか食べられない。
近い場所の野菜なのに?高い??なぜ???
地産地消って…誰のため?なんですかぁ〜っ。
…という話を、前の調査の時に、食べ物関係に詳しい人にしたのだった。
その人がいったひとことが、私には衝撃だった。
「つまりね、都市圏に住む貧乏人は、地産地消なんて考えるなってことですよ」
がちょ〜〜〜ん。そうだったのか…
貧乏人というのは、経済的な実態だけを指すのではないと思う。
直感の発揮できない世界で、生きていくには賢さが必要というわけで、
食べることについて、賢くなっていけない人、
そこに時間やお金を割くことのできない人は、切り捨てる、
そのうえになりたつ地産地消ってのがあるんだということだと思う。
マクドナルドのビッグマックを誰が食ってるかという話にも、ちょっと通じるような?
しかし…ね、こっちに来てからどうしてもわからないことが多かったので、
その答えは、ある意味潔かったのであった。
なんか腑に落ちる部分があったよ。とっても。
それでも、その賢さは、おバカな他者を切り捨てるためにあるのではないでしょう?と思う。
つまり村を救う学力っつうかね、啓蒙ではないやり方でね、
賢さの使い道ってあるんじゃないかってことで。
要するに友の会をやめるかどうかで、いろいろ悩んだことと同じことを、
今また考えているというわけ。
そんなこんなを考えていたら、野菜いっぱい買いたくなっちゃった。
でも時間がなかったので、涙をのんで、水なすとミニトマトを買いました。
また近々行くから、こんどは箱いっぱい買っちゃう。うふふ。