まりにっき

まりにっき、お引っ越し。

複雑さに向き合う

いま、女性史編纂に関わらせていただいてるのですが、思った以上に深いです。
最初、明治期のとこだけ書かせてもらう予定だったのが、編集委員に入れていただき、戦後の原稿編集、さらに終章のお手伝いもして、とても勉強になっています。
それとともに、現状の複雑さもあらためて感じています。
ミスコンについて、批判的なのは当たり前として、それを文中に書くかどうか、と議論をした直後に、市長さんツイで今年のミスコン参加者募集っとか見ると、頭がごちゃつきます。しかも年齢制限27歳とか言われると、理想の婚期かよ、と思ったりして。
編纂事業をとってみても、本来こんな高度な仕事を、ボランティアにさせるべきではない、でもできちゃうところが市民力ってやつなんだろうけど、市民力が労働市場を食いつぶすって側面は確かにあるんだよね、とか思うと、またごちゃつきます。
結局、いま具体的な連帯がむずかしいのは、そういう複雑さが、見えすぎていて、なんとなくポストモダンな気持ちから抜けられずにいるからかな、と思います。
大義名分ではつながれるんだけど、一部の人には嘘くさくしか聞こえず、響かない。そして、大義名分では状況を動かしきれない。
たやすく連帯ができない時代に、さまざまな読みをいかに認めあい、複雑な状況を肯定できるか、そこで、なるべくなら誰もが疎外されない社会を、いかにして構築可能か、を模索するのが、わたしたちの世代の課題だと思いました。
世代?そう、一緒に編纂してる人たちはほとんど、親くらいの年齢なのです。だからいろんな、世代間ギャップもあって、刺激の多い日々ですよ。