まりにっき

まりにっき、お引っ越し。

年末読書

年末、本を処分するスピードよりやや速く、本が増えるので、
部屋はいっこうに片付かないのです。
ところで、今さらですが、読みました。

もうダマされないための「科学」講義 (光文社新書)

もうダマされないための「科学」講義 (光文社新書)

ざっとしか読んでないけど…
どうしても年内に書きたかったのです。
現時点で読み取ったことについては、ほぼすべて同意します。
科学的視点を、大事にしなくてはいけないと思います。
ですから、
この本に書かれているようなことでもって、
3.11以後の状況において、放射性物質について語る人たちは、
脱原発の人たちは」と、ひとくくりに語ることを、やめてください、
そっちはそっちで、「原発推進派の人たちは」と、ひとくくりにされて、
うんざり来てるんだねえ、ということがわかりました。
そんなこんなで、
私は自然科学ぜんぜん無知で、
人文科学や社会科学の方に親しい人間だけど、
「科学的であること」の危機、という点では共通していて、
もしかして「科学的である」人たちどうしで、
その危機を招きあっているのかもしれないという感覚があり、
(生半可な「科学的態度」は、他人の「科学」を踏みにじる傲慢さをもつかも)
そこに「反科学」というか「反知性」が乗りかかってきて、
結局、人類が積み上げてきた知性とか理性ってなんなんじゃ、という、
なんか、
どうして私のよってたつ学問が「人文科学」とか「社会科学」とか言われるのか
今まで全然体得できていなかったけれども、
ちょっと自分なりに分かってきたよ、ぼくたち、仲間かもしれないね、という。
それで、
科学には限界もあるし、科学が導き出すこたえは1つではないし、
科学の行き着くところは我慢強い対話なんだね、というところが、
よくわかって、
自分の態度にまたあらためて反省的になったりして、
かなり感動の1冊でした。