まりにっき

まりにっき、お引っ越し。

教育勅語でもダメなんだもん、教育基本法改正反対。

大正2年3月の史料。未公開なので引用はいいかげん。
全貌が知りたい方は相談に応じます。


「地方通有の時弊改良要目」というタイトル。
学校の教師に、こういう時弊が現れていますから、
以後ちゃんと改良せないけませんよ、というお話です。

・国体尊重の観念を確実にし、法制的政治的知識(政治行動ニアラズ)の普及を図り、…

カッコ内注目。
知識を持ってることは必要。でも政治行動のことじゃないのよ。

・公職に対する責任を尊重せざるの嫌なきか、須らく誠実事に当り…
・誤れる自由平等主義を唱導し、社会の秩序を紊乱するものあり、…

自分のことばかり、社会や公のことを考えていない、いかんいかん。
それは自由平等とはいわなーいのだ。

・物質的に傾き慈善心を没却するの傾なきか、…
・安供座食投機心に因り一獲千金の利を得んとし又は賭博類似の所為をなすものさへあるを認む、…

ホリエモンのことですか、村上ファンドですか、
彼らをちょっと羨ましいと思ってるすべての人たちのことかも。
そいで金融とか株式とか教育に持ち込もうとしてる人たちのことかも。

・割拠的気風に偏し、又は個人主義に傾くの弊あり、須らく公共心を長養し共同一致の習慣を養成すべきこと



ふぅ。
今でもそのまま、心にしみますねえ。


でもこれ、もういちど書きますけど、
大正2年
なんですよね。
戦後じゃないんですよ。ゆーときますけど。
大正デモクラシーでもない。


教育基本法の世の中じゃなーいっ。


つまり、今世間でわいわい言われている
(言いたい人がわいわい言っている)
モラルの低下、社会の乱れ、とやらは。


教育基本法のせいじゃない。


それだけじゃない。
このとき、教育勅語、とうぜんあります。
でもこんなん。モラルダメダメ(と、言いたい人が言っている)。


つまり。
教育勅語復活させたって、ダメなんです。


教育勅語復活させたってダメなんですよっ。


というわけで、
教育基本法を改正したって、
具体的に良くなるところがないばかりか、
社会のモラルがよくなったりすることも、
どうやら期待できそうにないらしいので、
そうゆう期待は捨て置きましょうね。


そこんとこの期待を捨て去ったとき、
改正する理由として、もはや何が残るのか、
きいてみたい。
私にはわかりません。


教育基本法改正、反対。
という言葉以外に、残らなくなっちゃった。