子どもに媚びる食卓

　その昔「子どもが食べてくれる」という言葉遣いがキライで、何を媚びておるのじゃーっ、食べたくなければ食べんでよろしっと思っていたのだが、卒乳の「そ」の字も漂わない日常、水分補給と乳飲みとをイコールに考えている風情のるらを見るにつけ、おだやかに乳削減に励みたいという気持ちが働き、結局、


媚び媚びに媚。


＜トマトときゅうり、チーズのサラダ＞
　トマトざくぎり、きゅうり薄切り塩もみ、チーズも大きさ合わせて切る。を、あえる！
　これだけのものをけっこう「食べてくれる」。日によってねらいうちするものがかわりますが。で、毎日のように登場。夏のめぐみよありがとう。
　それで、毎日マイナーチェンジというか、ささやかにひと工夫する。しみじみとおもしろい。トマトを切ったあと砂糖をまぶすorまぶさない、きゅうりの種をとるorとらない、きゅうりを一度ゆでるorゆでない、塩のみor塩砂糖or砂糖しょうゆor塩ごま油、ドレッシングor甘酢orオリーブオイルと酢orすりごまと酢…など。
　チーズはプロセスチーズ。汁気を吸って風味を放出した結果、モッツァレラチーズのようになりまする。