まりにっき

まりにっき、お引っ越し。

空気を読む子ども

平日の、特急伊那路の指定席は空いている。
少しだけ騒いでもいい。
途中まで席でこちょこちょあそんでいる。
途中で飽きて、少しだけ騒ぐ。
平日の、新幹線こだまの指定席は、
名古屋まで混んでいる。
おとなしく座っている。
名古屋から空いている。
ほどよく騒ぐ。
デッキに連れ出されたりもする。
車掌さんにニッコリされる。


法事で、お坊さんがお経を読んでいる間は、
数珠をこちょこちょいじってあそんでいる。
般若心経でリズミカルに踊る。
人の膝の上に立って、スカートのすそをずりあげる。
微笑ましく見られる程度に。
食事どきは茶碗蒸しをねらいうつ。
途中まで懸命にたべている。
途中で飽きて、ほどよく騒ぐ。
おじいちゃんにサービスする。
おじちゃんにもサービスする。
おじいちゃんもおじちゃんも、
よく面倒みたぞっと心地よくお疲れである。
ほどよい。
なんとまあほどよい。


るらくんの、空気読みの技術はすばらしい。
戻ってきてからあっさり風邪引いて保育園休むあたり、
ほんとうにまあ、できすぎた空気読みである。
その風邪がどうもおじいちゃん経由であるというのも、
ものすごくできすぎた空気読みである。