まりにっき

まりにっき、お引っ越し。

身の丈をはかる

164センチです。
そうゆう話ではありません。
頭をでっかくしたり背伸びをしたりすると、大概ロクな終結にはならなくて、結局自分で自分がとても恥ずかしいという思いに打ちひしがれたり、自分の器から水がだばだばあふれかえるのに茫然としたりするのだが。
私はだいたい、身の丈をはかるのが下手だったというか、服に合わせて伸び縮みできるような錯覚を持っていたので、はからずに着てみる、ひどい時は試着もせずに買ってしまう、そんなわけで、似合わない選択を人生でいくつか。
高校時代に好きだったひとが優等生だったので、それよりも優等になってやるーとがんばったところ、ひじょうに優等になり、ひじょうに有名な大学に入ってしまった。ごくろうさん。
大学で好きだったひとがもっと優等生だったので、さすがにそれより優等は諦めたけど認められたいとがんばったところ、とってもひじょうに優等に、なったら良かったんだけど、なれなくて破綻してしまった。
また好きになったひとが、やっぱり優等生だったので、認められたいとがんばったところ、ひじょうに頭が大きくなって、でも何言ってるか自分でもさっぱりわからなかったよ。
次に好きになったひとが、またまた優等生だったので、認められたいとがんばったところ、がんばらない方が認めてもらえるということに気づいて、つまり頭が良いとかそういうのはひとつの物差しではなくて、身の丈をはかるのはいろんな方法があるんだということがわかった。
そのひとは、私ががんばらなくてもずっと私を認めてくれたし、私はようやく等身大でいるという感覚を身につけることができたので、ずっと一緒にいる。そうしたら引っ越ししたり仕事をしたり子どもができたりして、なんだかほのぼのしている。(寝る前に子どもとケンカしたが、それも等身大さ)
えーと、その、遡れば好きだったひとが、その後自身の身の丈にあった出世をして、たぶん身の丈に合った結婚をして、そのことが雑誌か何かの記事になっていて、ついさっき読んだので、へー、ふーん、すげーと思って、でもそれはあまりにすげーすぎて、とっくに私の身の丈ではないので、うらやましくはないなあと思って。
うーん、私は本当に、頭のいいひとが好きなんだな。ケーモウされたいのかもしれん。それに、要するに恋愛感情に振り回されてたのか。ひえー、若いって困りものねえ。