まりにっき

まりにっき、お引っ越し。

ミツバチの羽音と地球の回転

やっと見れた!
映画「ミツバチの羽音と地球の回転
見たいとずっと思っていて、だけどこんなに、切実になってしまうなんて。

原発建設によって破壊される具体的なもの、こと。
じつはそれ以前に破壊してきた具体的なもの、こと。
ひとの暮らし。
暮らしからものをみる。…ということの多様なありかた。
分断されること、ひと。
他者への想像力。
新しい考え方、生き方。…にむかう決断力。
などなど。
みてよかった。とても。

何らかの形でわれわれは他者を壊しながら自己を守らなければ生きてゆけない、のかもしれないが、それにしても良心の持って行き場というものがあるはずだ。
当事者性を背負えない(さしあたり)われわれは、良心の持って行き場をめぐって困惑している(たくさんの言葉の引き出しから苦心して選んだ表現だけど…気に障ったら本当にごめんなさい)。
その困惑にさえも寄り添う気持ちをもちたい。一時の行為(好意?厚意?)で、すっきりなどしない。もやもやを抱え続ける覚悟。それもひとつの、良心の持って行き場。

映画を見ながら何回か泣いた。
つつがなく生きることは、こんなにも重い。