まりにっき

まりにっき、お引っ越し。

個人情報のためらい

 4月24日実施の全国一斉学力テストについて、議論の蓄積は多々あろうけれども、とても読みきれず。私ってうるさい御仁、「わかりやすく」されると何かウラがあるだろうと睨み、「大量に」されると読みきれねぇよとぶーたれる。こうゆう人間に限って、「あたしのリアルでいえば」とか「感覚的にいって」と無批判に自分を信じるから要注意。


 さて、あたしのリアルでいえば(だから注意しろというに)、テストなんかキライだ。やめれやめれとシンプルに言いたい。ただ「個人情報の収集」を理由にテスト実施を批判することについて、なんとなく、研究者としての自分の足元を切り崩しているような危機感をおぼえることも事実。
 つまり歴史研究を行う身としては、いつも「個人情報」を収集の目的外で利用している。学術研究のための利用だから、利用じたいは法的にはたしかOKなのね、でも、実際にはそういうもんじゃないわけで。「法律上OKなんで問題ない」ってうーん、誰かの国会答弁である。そうじゃない形にしたいわけなんだけれども。
 仕事のうえで日々「個人情報保護」に悩まされているんで、これを理由に、しかもたとえば「漏洩のおそれがある」みたいな「おそれ」を理由に挙げたくはないなぁと思うんですよ。今日の国会答弁、少しだけ見たらちょうどそのことを言っていたんですが、うう、ここが学力テスト批判のメジャーな理由になっているのかぁとあらためて知って、ここんとこがんばって考えなくちゃと思いましたの。