2007-07-07 ざわつく。 政治 信濃毎日新聞2007年7月3日 『記憶の内奥へ』辺見庸さんに聞く 下 実は戦後民主主義的な共同性に、ついて行けない感じがある。本当はあれ、居心地がいいんだよね。政権を批判して、自分が良心にのっとっていると錯覚する、でも無意識の共同性のようなものに寄り掛かり、一種のいかがわしさがある。 気持ちがざわざわする。 ようするに、そんなに自分を偉く見積もらないことだ。 そんなに簡単にわかりあわないことだ。 そんなに簡単に見捨てないことだ。 気持ちがざわざわする。 居心地のわるさをおそれないこと。