鍵のない部屋

　大連立がどうこう→小沢一郎党首辞任会見→わらわらわら→続投、の一件について、私が思ったのは、部屋に全然鍵が掛からないってのも問題だねってこと。
　新聞やＴＶでは小沢の密室政治が相変わらずだとかなんとか言っているけれど、本当に密室が成立していれば、こんなぐちゃぐちゃ情報に振り回されることもないのにねって、あれこれと壁に耳あり障子にメアリー、断片的に情報が流れてきて。事態を大仰にしたてているのは「密室のなさ」なんじゃないでしょか。
　密室が良いとは言いませんが（そういう二元論に持ち込まないでいただきたい）、ほどよく内緒話、ほどよく裏話、ほどよくブラックボックス、それを上手に出し入れするのが、人間というものではないか。全部オープン、さらけ出してクリーンに、なんてできないよ。るらくんがテーブルの上のものは全部食べたがるからだんなはおでんに七味唐辛子かけるのコソコソやる、密室政治。でも七味入りのお皿を指差し「ん！」って、以降大混乱。（「ん！」「コレはだめ」「ん！ん！」「だめだって」「んむむんーーー」「こらだめだってばー」「わーん」）話がそれた。
　『心のノート』をちゃっかり配って、子どもたちに「ないしょのはこ」を開けるよう平気で迫る（迫らせる）方々も、ぜひお考えいただきたい。「ないしょのはこ」全部開けて、何もかも見えるのって本当にいい？