山場でヤマンバ

　髪を振り乱して必死の校正作業をしています。今日という今日は、寝れない。
　本当は作業を分担してもらいたかったのだけど、あ、あ、あまりのアバウトさに、なんかかえって仕事増やされているぞと心底ぷっちんして、「複数の手が入るとかえって混乱するから、いいです」と、願い下げ発言をしてしまって、しっつれぇな言い方だったかなあという気はするものの、いやだってね、本当に「チェックしましたよ」と言って手渡してもらったゲラ見て、あまりのことに、血管切れるんだもん、音を立てて。精神衛生上、よくない。
　研究者の能力と、校正能力は、たいへん相関性を持つと思った。かくいう私も、すごく甘く見ていたことを白状する。だから今になって、苦労しているんだ。あくせくしているんだ。ヤマンバしているんだ。
　人の振り見て我が振付師。よよよい、よい。ていねいな仕事をこころがけませう。よっしゃ、続きがんばるさ。