しゃべるの
相変わらずようしゃべる。
ちょ、きいてきいてな気分、井戸端のおばちゃんたちになったつもりで聞いてちょ。
内心むっとするんだけど、逆のことをわざわざ言わせるのよ、
たとえば今日はね、おやつのむちぱん(蒸しパン)を食べている時に、
「これ、たべないでっていって」
「これ、食べないで〜」
「るらちゃんのだもん、あべゆもん、(ぱく)」
「…さよか」
「これ、ままのだからっていって」
「これ、ママのだから〜」
「ままのじゃないだもん、るらちゃんのだもん(ぱく)」
「…知ってる」
「これ、ままのだからっていって」
「これ、ママのだから!」
「るらちゃんのだもん(ぱく)」
「ママのだから、ママのなの!ママの取らないでよ!」(ちょっと試してみた)
「…るらちゃんの!ぶへ、るらちゃんの」
「ママのだよ、取らないでよ、勝手に食べないでっ」(さらに試してみた)
「…ままの?これ?ままの?」
「そうっ」
「…はい、どうぞ」(献上)
「……」(素直さに打たれるバカ親)
「まま、どうぞ、あげゆね」
「…るらちゃん…食べていいよ、あげるよ」
「ありがとう」
どうですか、この、何というか、屈折してるんだかまっすぐなんだか説明し難い状況、
試した私の心の汚れっぷりだけが露わになる、とほほ。
教訓:試す側こそ、試されている