まりにっき

まりにっき、お引っ越し。

ばーすでい


相変わらず、何たべたい?と聞くと、「いちごのけーき」以外のことを言わないので、おーっけーっ大満足するまで食べさせてやろーじゃんかと意気込みました。
母の希望は、以下の手順。
1.いっしょにお店に行って、いちごを買う
2.いっしょにホットケーキを作る
3.母がいちごとクリームを使ってケーキを組み立てる
4.家族そろって、はっぴばーすでい、ケーキをたくさん食べる
さて。保育園(いまだ慣らし保育のため、給食を食べ終わって12時半にお迎え)から帰って、まだまだ元気な様子のるらくんに話しかけます。
「るらちゃん、おたんじょうびケーキ作るから、いちごを買いに行こうか」
「おかいものいくー。さんりんしゃで、おかいもの、いくー」
「しゅっぱーつ」
玄関のドアぱたん。三輪車乗り込み。最近は三輪車を上手に使って(まだこがないが)スーパーまで自力で行って戻ってこれるので、だいぶ楽になりました。以前は帰りに力尽きて、右腕にるら、左腕に三輪車という重荷を…。
しかししかししかし。
「るらちゃーん、今日は公園じゃないよー、お店だよ」
「るらちゃん、こーえんにいく、おみせいかない」
「おーい、いちごのケーキ作れないよ、おうちにいちごないよ」
「いちごのけーき、いやない、るらちゃん、こーえんにいく」
計画、初発から頓挫。いらないなら作らねーぞ、あたしゃいっこうにかまわんのだが、と内心ふるふる意地悪心が芽生えながら、お付き合い。
ところが、友だちが入れ替わり立ち替わり公園に訪れるのです。これではるらくん、ぜったいに離れません。
結局、お友だちママにしばらく様子を見てもらって私が急いでいちごを買いに行きました。ホットケーキをあわてて作って、豆腐クリームを作って(たくさん食べてもいいように、生クリームがわりに豆腐をクリーム状にしたのだ)、形作りました。ふん。1〜3全部頓挫。
ものすごく私は、いやみを言いたくなった。るらくんいちごのケーキいらないって言ったよねー?ふんふんふん。
でも、思いなおしたわけです。遊びたいだけ遊んで、楽しみにしていたものを食べるってのは、ある意味最高の経験ではないか。
イベントを企画したのは私です。るらくんではない。彼にいやみを言いたいのは、彼の前言撤回そのものではなく、私の中のジコマンの波である。これはいけない。
というわけで、いやみ封印、帰ってきたるらくんに、歌を歌い、ケーキをいちばんに食べさせました。彼はもちろん、他のものには目もくれず、ケーキをばくつき、食べながら寝ました。
良い誕生日でした。つまり、ただのじまんです。