まりにっき

まりにっき、お引っ越し。

選択的姓

選択的夫婦別姓が現実になる感じ。
id:t-hirosakaさんが衝撃の分析を出されていたので注目しつつ、
以前に書いたような気がするんだけど(消えたブログだったか?忘れた)、
私は、入籍とともに夫の姓を名乗っています。
以前からの知り合いには、旧姓で呼んでもらっています。
先祖にはもーーーしわけないが、旧姓の響きが嫌いでした。
結婚で手放せるなら、喜んで手放しましょうというくらい。
では今の姓が好きかと言われると、うーーーん、べつに。
姓名を漢字で書くとずらずら6つも並ぶので、きらいです。
電話で正しく聞き取ってもらえないので、嫌いです。
同姓の有名人に、好きな人がいないので、嫌いです。
(夫の先祖にまで失礼なやつである)
でも、旧姓よりはましだった。
でもでも、手放してみれば、旧姓もそんなに悪くなかったかも?
以前からの知り合いに、旧姓で呼んでもらえると落ち着きます。


ダンナはどうか?
自分の姓がずっと嫌いなんだそうです。
電話で正しく聞き取ってもらえないので嫌いなんだそうです。
テストで名前を書くとき大変だったので嫌いなんだそうです。
ニックネームにバリエーションがないので嫌いなんだそうです。
ではダンナこそ、入籍とともに姓を変えれば良かったではないか?
考えもしなかった…わけではないが、選ばなかったそうです。
自分の下の名前に、私の旧姓はあわないと思ったそうです。
(失礼なやつだが、まあ事実な気がする、私も)


せめてこどもは、下の名前だけでも電話で正しく聞き取ってもらえるのにしたいと、
名づけの時に力説しておりました。
漢字も、電話で「まんなかの真」みたく伝えやすいのにしたかったそうです。
そしてるらくんは、彼の主張どおりの名前になりました。
(るすの留、らしょうもんの羅、ではありません)


で、ダンナの意見は、
「姓をはなから自分で選べるようにしてほしい」でした。
そしたらぜったい、タナカさんとかスズキさんとか、
めちゃ伝わりやすいのにするそうです。
(私なら「一度聞いたら忘れない系」に走りそうだ)
日常において、彼はひじょうにコンサバティブな志向性を持つのですが、
コンサバ転じてめちゃラディカル。


彼の主張の根源は、
「名前はしょせん記号である」につきます。
そしてそれは、私の考えでもある。
偶然一致したので、連立を組むことにしました。
しょせん記号なのに、嫌いなものを割り当てられて、
それを使い続けなければならない、かなしさ。
るらくんの保育園でのマークは、「くり」です。
彼は「くりさん」がすごく好き。これはしあわせ。
でも、たとえばバナナがきらいなさっちゃんが、
バナナのマークだったら、どうかな?泣いちゃうかな?
これってやっぱり、泣きながらも使い続けるべきなのかな?
梅干しごはんの旗だったらどうかな?
とかね、まあまあ。


というわけで、選択的姓なら、
どーするこーすると話し合ううちに夫婦のきずなも深まるんじゃないかと、
離婚率を心配することもないんではないかと、
戸籍制度とかもよく分からなくなっておもしろいんではないかと、
思いました。