まりにっき

まりにっき、お引っ越し。

身体化その他

ちょと最近、近世の学びのこととか、おさらいしてんの。女性史の原稿書かなくちゃなんで。ここ数年で教育史のテキストちっくな文献増えた、みんないろいろ書いていておもしろい。
それで、近世の学びといえば、寺子屋の次は私塾で論語ってのがイメージですけど、素読というのをやるわけですね、その説明。

素読は、『孝経』や四書等の経書を、その意味も解せぬまま声に出して繰り返し読み、まるごと暗誦し記憶してしまうこと。わたしはそれを「テキストの身体化」ととらえている。まるごと身体のうちに経書を取り込んで、必要に応じてそのフレーズを自在に取り出し、自分の思考や表現に活用するのである。
(辻本雅史『教育の社会史』放送大学教材、放送大学教育振興会、2008年、p82)

これはつまり、こうゆうことでしょ。

理解はしなくてもいい
好きだったら身体中にロードして
誰でもない誰かになろう
止まらない Free style boy's
 (三浦大知"Free Style")

こんなところにも大知さん。勉強になります、大知さん…。
しかしね、この歌を私はひじょーに大好きで、ダンスもコミで好きで、これまで3回くらいちょこちょこ言及してる覚えがあるんですけど、
とにかくもう、かっけーフレーズがふんだんに散りばめられている、
にも関わらず、なんというかこの歌詞は、全体として、
詰めが甘い…(-_-;)
という気がするんですよ、もったいないなあという。
Free Style 三浦大知 歌詞情報 - goo 音楽

これに限らず、このひと(大知さんではない)の作詞はどれもそう。すごい心にしみるフレーズいっぱい持ってるのになあ。もったいないなあ。
じゃどこをどうすれば良いかって、よくわからないんだけど。


そして、よくよく振り返ってみれば、自分の論文もけっこうそうで、どうもなんていうか、
詰めが甘い…(-_-;)
という気がするんですよ、後から見てみると。もったいないなあという。
才能の限界かね。やー、違うね、格闘が足りないんだと思うなあ。まだそのレベルなんだと思うなあ…。
日々成長していきたいものだと思いました…。


で、私の論文の話ですけど、D論書きたいなあ、ってゆか、書かなくちゃなあと最近強く思ったのは、三浦大知のアルバムを通しで聴いた時でした。って今日の通勤時間なんですけど。

Who's The Man(DVD付)

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なんでよ?って思う?いや、聴けば私の言いたいことはわかるはずだ。
密度がはんぱない。でも1枚の形にまとめあげるんだなあ…。たいへんだっただろうなあ…。
ラスト2曲、FlagとMagicの入り方が、ものすごい才能のあるひとの懊悩を示している気がして、ひさしぶりに通しで聴いて、朝からテンションあがりましたねえ。
師匠のメロン以来だ…。